『diary』
@_ikrghn

紫が小さな箱を満たした ゆっくりと息を吐く
始まりの香り鼻を掠める 反した僕の気持ち
鳥のさえずりは聞き飽きた いくつになっても好きにはなれない
水の音 で一呼吸 蛇口を止める 前を見てもいつもと同じ 目が合う瞑る

触れる肩に不規則な相槌
落とされないように力を込めた
ついてないな 隣も同じだろうか
移り変わる季節にさようなら

ひとつ飛ばしから刻む足音
心の準備は何一つ出来てない
私には見えるんだ 真っ黒な裏の期待を含む眼差しとその嘘くさい笑

窓際座るあの子の視線
全部見えてて何も捉えてない
手元のお話今日はここで閉じたの
退屈な時間にピリオド

カーテン隙間の 導かれる明日を
身体ひとつじゃ何も抑えきれない
無意味に回した頭だけが頼りなのに
夢の中じゃボクらヒーロ