彼らの末裔として – 無來

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◉Vocal / 無來
◉Music / sidore
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◉Illust / Leku
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◉Artwork / Colet
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景色が凪いでいるほど、夢は簡単に冷めていく。
くだらないことばっか謳っていんな。
裾が靡いている。また綺麗な肌色が覗いている。
隠さないと。大人たちが見ている。

知らない誰かがたくさんの命を奪ったらしい。
大人たちはみんな傷を刻んで嘆いている。
わたしの血も濁っているらしい。
ちゃんと反省しないといけない。

歪んだ手のひらが揺れる。
許せないことは全部全部覚えてる。
このままここに居たら変われないこと。
旅人のバイクが目についた。

逃げなくちゃ。
離れない干渉をほどいて、
笑って生きたいだけ。

知らない声がするところまで、
咎めないで、わたしを連れて行ってよ。

遠く海にかかる橋が見える。
心臓がじっと脈打ってる。
あと、もう少し。

——翌朝のことである。
——島の小道に入ると、少女とバイクが倒れている。
——少女の包帯はめくれていて、傷のない腕が照らされている。
——それを、小柄な旅人が不思議そうに見ていた。

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#vocaloid