「僕は音楽に謝りたい。」

※この曲は「無色透名祭」の投稿曲です。以下、あとがき(閲覧注意)。

あとがき。

まずは、ごめんなさい。
ちょっと暗い気持ちにさせたかもしれません。

この詩ができたのは活動休止の初めの方くらいでした。
それまでがむしゃらに音楽やって、いろんな人と関わって、
そんな糸がぷっつりと切れてしまった時でした。

音楽を上手に作れない自分の無力感だったり、
自分より凄い曲を作れる人たちへの嫉妬だったり、
頑張るしかないのに、頑張れない自分への苛立ちだったり、
そんなことを思っていたりしました。

でも、ちょっと気持ちが前向きになると、
また、すぐ音楽をやりたくなって、ピアノを弾いて、
いざ、作ってみると上手くできないことが辛くて、
作っては消して、作っては消して、という感じでした。

そんなころにこの曲ができたんですけど、
やっぱみんなを心配させるよなぁ、とか、
こんな暗い自分を見せて何の意味があるんだろう、とか、
そんなことを考えてずーーーっと寝かしていました。

そんなときに、無色透名祭という匿名投稿の場があって、
これはちょうどいいと思ってこの曲を投げましたw

少しだけ気持ちがすっきりしたのを覚えています。

僕は音楽のことが大好きです。
でも、自分の曲たちを心から抱きしめられませんでした。
本当はもっと美しいメロディになるはずだったのに、
本当はもっと人の心を感動させられたはずだったのに、
僕の無力さゆえに、そうなれなかった愛しい子供たち。

ごめんなさい。
って、罪悪感を感じていました。

そして、この罪悪感を表に出すことに、
ずっと、躊躇していました。

でも、もういいかな。
もう、自分を責めなくていいかな。
と、今は思います。

まだまだ、全然、上手くいかないことばかりだけど、
少しずつダメな自分と向き合うことができている気がします。

良いこともたくさんあったから、期待もたくさんしてしまったけど、
また、音楽を作ることそれだけで幸せになれている気がします。

だから、迷って、苦しんでいたころの自分を、
そっと、見送れるようにこの曲を世に送りました。
願わくば、ずっと音楽を作るだけで満ち足りますように。
願わくば、人を嫉んで、自分を卑下しないように。

この曲は、僕の弱さで、脆さで、危うさだから、
見つけても、そっとしておいてくれると嬉しいです。

天国に風は吹かない。