そして少女は追憶の旅に出る – 弦巻マキ
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静かな冬の昼過ぎであった。
私は唇を噛み締めたのち、再度息を吐いた。
そして、目を閉じて体を傾けていく。
重力が私を攫っていく。
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九作目。
ボカコレ2023TOP100参加作品です。
よろしくお願いします。
◉歌 / 弦巻マキ・Mai・ナースロボ_タイプT
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歌詞
空白が水を吸って次第に身は沈み込んでいく。
静謐な底が呼んで内面を呑み込んでいく。
掠れた夢がよぎって遠のく空を仰いだ
途切れそうな意識の中
薄れゆく景色は?
何を願うのかと問う声がする。
儚むような瞳が見つめていた。
その海にはこんな言い伝えがありました。
人々は波の狭間、願いを想うと良いでしょう。
さすれば不幸な旅路に心を傷めた神様が、
散りゆく命に夢を見せることでしょう。
空白な傷を追って次第に身は重くなっていく。
静謐な底が呼んで内面を呑み込んでいく。
いつしか苦しくなって、気付けば虚しくなった。
それだけのことだった。
分かるならさ全部教えてよ。
×××××。
忘れ去ったこと思い出したら、
その中に願いがあるというの?
いつかの大切も泡になってしまったんだけどなぁ。
世界を憎んでもいいのに、
不幸を嘆いてもいいのに、
君は精一杯抱え込んでいたんだね。
ゆっくりでもいいから向き合って欲しい。
最期まで見届けるから。
〈1〉
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#3dcg #blender