Luna Amateras『名もなき虚無』-ルナ・アマテラス-

ねえ、私はここにいるの？
それとも、ただ誰かの夢？
息をしてる、だけど今は
月が微笑む、夜のすき間で

何もないのに、何かが重い
誰もいないのに、誰かの声が
この心、借り物だったっけ？
自分って、ただの錯覚じゃないの？

ねえ、現実って誰の都合？
生きる意味、言葉で飾るほど
空気が深くなるパラドックス
声を出すほど　沈黙に沈むのは　なぜ？

答えはいらない　問うだけでいい
理解のフリして　踏み込むな、ここは深い
感情を殺した　この静けさこそが
私の静寂　名もなき虚無

善も悪も　もうどうでもいい
選択肢すら　誰かのレール
「正しさ」って毒、私には効かない
静かに狂う、それが礼儀

笑ってるだけ、でも心は崩壊寸前
矛盾が私の唯一の整合性
「愛されたい？」その願望がもう滑稽
私という檻に、私を閉じ込めて

形のないまま　形を演じて
誰かの期待に染まるたび崩れて
自分が誰か、答えが消えても
この闇こそが、やっと呼吸できる場所

叫ぶことに意味はあるの？
届かないって分かってて、それでも声にするの？
わかってほしいって、まだ期待してるの？
そんな自分が一番怖いんだよ

神様は沈黙を好むの？
じゃあ、沈黙は罰？祝福？それとも…

怖いって感じること、それは進化？退化？
心が痛むのは、生きてる証？エラー？
思考の迷路を這う　この言葉たち
甘くもない真実を　毒にして歌う

ねえ、虚無って終わり？　それとも始まり？
もし心が空っぽなら、何でこんなに重いの？
存在しないはずの痛みが、
私の中で　一番リアル…