何もない
僕を笑って
戯けた(おどけた)ように
笑って
がらんどうのままの姿で
描いた僕の心に
ねえ。心臓穿って
答えのないことを探して
生きることが正しいのかが
揺らいだ　二つの綻び
五月蝿い現実を導火したい
ゆらりゆらゆらと
舞ってく花びら
最後残したモノが
人生だってあんたは言ったじゃんか
きっと後悔は
残りゆらゆら影になっていく
そんなどうかしてんだ
何回だって
そうさ
息をしたんだ

有終の美を伝う
雨は最後か
ああ、なんて喜劇だ
最低だってさ
だから
泣いて
哭いて
欠いて
咲いて
愛って？

背景のない世界
両手もいらない
飛びたったところで
堕ちていくんだからさ

なにもない僕を笑って
「なにもないよ」と笑った
君の両目は潤んで
最後に残した言葉が
僕の心に

意味もない
命（これ）に縋って
消したくなった過去なんて
独りきりのままで終える
空虚なこの物語
咲いてまた散って
塵となって消えてって
残ったんだ
視界の奥に
揺れる二つの綻び
五月蝿い現実を導火したい
ゆらりゆらゆらと
散ってく花びら
最後残した言葉と思い出たちが
足を重くするの
拝啓、どうかした僕へ
夜の合間に全部を沈ませて
崩壊したって散々だって
いいんだ
今を生きたんだ