夏嵐と透明人間 / 可不
うつつ。と申します。
夏の最後がただ見たかった。
CREDIT
Music:うつつ。
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Animation:カラメル49素
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INST:
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空に咲いた 雲の合間
まるで映画の序章の様な
この地球を およそ3週半した先で
君に見せたいな。
音が聞こえた 鼓動がなった
遠く、36度の方へ
幕が上がった 止める理由も無いからさ
空想を抜け出して
夏めく街を纏って
あの小説からひろった 言葉を片手にしていた
まだ数秒前の会話から
何かが 欠けた気がして
忘れられないから
胸が痛いのかな
今も、
雨を待って 夜になって
夏の全部は分からなくて
僕は泣いた 僕は泣いた
言葉なんて偽装だ。
神様って 嘘のせいで
君の退屈が続くなら
心なんて使いようもないのにさ
きっと 全部が過去に変わって
灰の様な八月の最後
君が描いた 夏を描いた
エンドロールさえ 色をもった。
君の全部が夏を謳って
走り出した 心を書いて
淡く咲いた 夏霞の向こうに
僕はずっと 風を待っていたんだ
夕立が連れてった 夏濤や君の匂いも
消えてしまうだろうか
語りえる事は嫌いだ
ただ現実なんて冗長で
平凡なんて退屈で
散々な奇跡でさえ願ってしまうよな
言葉を書いて 歌を歌って
何一つも伝わらなくて
朝になって 1人になって
馬鹿みたいだ。
夜が降って 花が散って
君の憂鬱が晴れるなら
言葉なんて 伝えようがないからさ
きっと全部が過去に変わって
花のように 色を失って
それでいいさ 君も僕も
夏の最後がただ見たかった
いっそ全部が今を燃やして
陽炎と火花を放って
僕もそうだ 君みたいな
夏の何かを知りたかった。
意味も価値も何もかも置いて
叫び出した 言葉を書いて
雨を割いた 夏嵐の向こうに
僕はずっと 君を描いていたんだ