ep.1 虚構の塔 feat. NORISTRY, あげいん, ジロー from JJコンビ
【AL「夏の夜明けを待つ僕ら」Package】
https://ldh.lnk.to/NATSUNOYOAKE
【Streaming / Download】
https://ldh.lnk.to/lunaotokyoko
主題歌「アウトサイド feat. +α/あるふぁきゅん。」
https://youtu.be/RZ906CeabRg
ep.2「恋の神様 feat. くろくも, ねんね, NORISTRY」
https://youtu.be/A3HwgisVRs0
ものがたりおんがくプロジェクト『夏の夜明けを待つ僕ら』:
【HP】https://ldhrecords.jp/monogatari_natsuboku/
story:
一流大学を卒業し、大手企業の花形である営業部で働く一真。
高学歴の自分を信じて生きてきたが、会社での人間関係や仕事はうまくいかず、
実績を残せずにいた。そんな中、自分とは正反対の後輩・桜井に仕事を奪われてしまう。
精神的な限界を迎えた一真は会社を飛び出し、気付けば朦朧とした意識の中、
雨が降りしきる山中を彷徨っていた──。
cast:橘 一真(cv NORISTRY)
桜井 晴樹(cv あげいん)
佐藤 重徳(cv ジロー from JJコンビ)
vocal:NORISTRY
https://twitter.com/NORISTRY2525
https://www.youtube.com/c/NORISTRY0113
voice actor:あげいん
https://twitter.com/1code_a
https://www.youtube.com/channel/UCYkmxyJoAD4FLcFVV7xjIMg
voice actor:ジロー from JJコンビ
https://twitter.com/jiroisjiro
https://www.youtube.com/channel/UC3gacr7ZpY9Lwi184c5zi1w
music&lyrics:*Luna
https://www.ast-luna.com/
lyrics:音はつき
https://otohtk.wixsite.com/website-1
https://twitter.com/oto_hatsuki
illustration:ふすい
https://fusuigraphics.tumblr.com/
http://pixiv.me/fusui0519
movie:taichi VeillStudio
https://twitter.com/taichi__ba
https://www.youtube.com/channel/UCAUbLLlam6ayzmWVhG_qzmQ
虚構の塔 feat. NORISTRY, あげいん, ジロー from JJコンビ
music&lyrics&arrangement:*Luna lyrics:音はつき
毎日は単調で 仕事は低調
でも マニュアルの通り
にらみ合う数式と ズレていく正解
あぁ また平謝り
評定は上位安定
お守り代わりは「あなたなら”大丈夫”よ」
きっと将来安定
幸せのレールが見えてきた
一つ一つ積み上げてきたんだ
知識も能力も学歴も
僕が歩いてきた道だ
それが幸せの近道だ
高く高く積み上げてきたんだ
プライドも信頼も称賛も
大丈夫だ 僕は 大丈夫
ダイジョウブ
それなのになぜ こんな息苦しくて
繰り返す毎日は憂鬱で
僕はいつだって最善を選んできたのに
呪文のように張り付いたあの言葉も
今はもう恨めしく思えてきて
そうだ そんなお守りなんてなくたって
「先輩、一杯連れてってくださいよ!」
「悪いけど、資料作らないといけないから…」
「じゃあ俺手伝いますよ!」
「いやいや、いいって」
「あー、ここの会社、この前仕事したんですけど今でも仲良くしてもらってるんで、俺だいたいわかりますよ!」
「そういう問題じゃないだろ…仕事なんだから…」
「まあまあ。とりあえず手伝わせてもらいますから!」
「はあ。明日何か文句言われたら、僕の責任になるんだからな」
「後輩の伸びしろを信じてみてくださいよ♪」
「そんなに世の中、甘くないって…」
一つ一つ当てはめていくんだ
真面目に誠実に実直に
信じるべきは嘘のない数字
勝ちの方程式だ
そこに抜け道など存在しない
無視して上手くいくなんてありえない
本当にそれで 大丈夫?
ダイジョウブ
この毎日にどこか嫌気が差して
「どうでも良い」言葉がこだまして
僕は間違いだとわかっていたのに
提案に丸め込まれてしまった
「先輩!昨日の資料、一発OKだったんですか?」
「…ああ」
「いやぁ~よかったですね!向こうの部長さんもご機嫌でしたよ」
「お前、連絡取ってんの?」
「よく一緒にゴルフとか行くんですよ。先輩も今度…」
「橘、ちょっと来い」
「今回のプロジェクト、先方から担当を変更してほしいと要望があった」
「え…」
「真面目すぎて面白味がないんだとさ、橘は。……」
逃げ出した
本当はどこかで
腑に落ちてしまった自分がいた
気がつけば走ってた
雑踏をかき分けてどこかへ
もういっそ消えてしまいたいと思った
一つ一つ積み上げてきたのに
真面目に誠実に実直に
でもその先がどこに向かうかも不鮮明で
高く高く積み上げた塔が今
思い出したように崩れていく音がする
飲み込まれていく
「気づけばなんとなく見覚えのある山を歩いていた
ここなら誰にも迷惑をかけないと思ったのかも知れない
こんなときまでクソ真面目な自分がなんだか笑えてしまう
結局僕はどこを目指して何を積み上げてきたんだろうか」