月が溶けて無くなりそうね
濁り掠れ影さえも無く

やがて全て黒く濡れて
上も下もなるなるから
骨も記憶さえも無くし
白い糸になるの

微睡みの様な漂いの中で
夢を見る事も許されないの
だからせめてこの糸手繰り
繭の中で祈り続ける
次まで…