微か 漂う残り香 春を飾る
一つ一つの言葉 ナイフの様に
駄目ね 嘘を吐く度に
濁す表情で 頬に手を触れる癖
何も変われない

ねぇ今も止まない雨音に
耳を 傾けて忘れて
少しの寂しさだけ 残して

雨に濡れたあの白い花さえ
私は二度と愛せないみたい
痛みには慣れてる
強がりも言えるから そう 言い聞かせ

想うことしか出来ない貴方の
幸せなんか祈る筈もなく
可憐に咲いた 私のハルジオン

それは空虚で儚い 悪循環
細く長い指には 棘が似合うの

ねぇ いつも手を伸ばした先は
どれも鮮やかで眩しく
私を傍に置いた 理由は?

風に揺れたあの白い花さえ
貴方は二度と愛せないみたい
遠くを見つめてた
その瞳に映る空はもう 届かない

想うことしか出来ない貴方の
その声を忘れてしまう前に
夢を見させて あの頃の様に

想うことしか出来ない私の
幸せは紛れも無く貴方で
痛みには慣れてる
強がりも言えるけど もう 届かない

風に揺れたあの白い花さえ
私は二度と愛せないみたい
涙に揺れた 私のハルジオン