あたらよ – 『線香花火』

一本の線香花火が消えるまでの、ほんの数十秒。
そこに詰まった、楽しかった夏の思い出と、言えなかった言葉。
この火が消えたら、夏も終わってしまう…。
そんな、誰もが経験したことのある、胸がキュッとなる瞬間を歌にしました。

【歌詞】
ちいさな火種が　ぷつりと灯る
パチパチと跳ねる　オレンジの粒
君の横顔が　照らされて浮かんだ
黙ったままで　二人、影になる

線香花火が消えるまで
あと何秒　君の隣にいれるかな
楽しかったね、今年の夏も
なんて言ったら　終わっちゃいそうで

松葉になって　火花が揺れてる
綺麗だねって　君が小さく呟いた
僕の心臓の音だけがうるさい
煙の匂いが　少し目に染みた

線香花火が消えるまで
あと何回　君と目を合わせられるかな
「好きだよ」なんて言えるわけないけど
この気持ちも　火花みたいだ

最後の光が　ぽとりと落ちて
闇と静寂が　僕らを包んだ
「…夏、終わっちゃうね」

線香花火が消えるまで
あと何秒　君の隣にいれたかな
言えなかった言葉はまだ胸の中
夏の終わりを告げる　煙の匂いだけが
残ってた

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