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【舞台裏公開】失恋博物館、閉館。それぞれの未来へ

失恋博物館にご来館くださった皆様。
本当に本当にありがとうございました。

そして、約5年間藤沼翔舞として活動してきましたが
関わってくださった皆様(もちろん応援してくれた方も!)のおかげで
今、清々しい気持ちで筆を取ることができてるのかなと思います。
心から感謝しております。

演劇活動に関わり続けるということは決して簡単な選択ではありません。
経済面だったり、結婚のことだったり、世間体だったり。
降りかかる障害は想像以上に大きいものです。

それでも、魅せ続けて生きていきたい。
それが僕の出した答えでした。
じゃあなぜ、芝居活動休止するの?
そう思った方もいるかもしれません。
答えは単純で、死ぬまで演劇に関わるためです。
そのためには、お金が回る仕組みを自ら生み出そう!
そう考えた結果の活動休止です。

もちろんこの3年間全く関わらないかといったらそんなことはないと思います。
制作としてだったり、単発企画で稽古の時間が必要のないものだったり、
3年後までの準備に支障のでない範囲で演劇のことは考え続けるつもりです。

でも、一役者として、台本芝居に出れることはないと思います。
なぜなら、演劇は同じ仲間と共に時間を共有して、稽古や話合いなど、
たくさんの時間を使って皆様にお届けするからです。
だからこその活動休止をこのタイミングで銘打つことを決めました。

前の動画でもチラッと話しましたが、
もしかしたら、今年度中(3月までに)もう一度だけお会いできる機会はあるかもしれません。
でもそれは、今までとは違った形。
どうなるかはわからないので、この件は深く語りません。笑

動画内にも残しましたが、本当にこの作品にかかわれてよかった。
作品中にこんな台詞がありました。
「つい此の間の公演を最後に芝居辞めた」

演じているときは
「この公演で」という気持ちでしたが
今となってはまさしく
「つい此の間の公演を最後に芝居辞めた」になるわけです。

気持ちはそれぞれだと思います。
作品の中の人物としては、
最愛の大切な方にもう一度振り向いてもらえるように。
「きみのとなりに」もう一度並べるように。

僕自身は、
お芝居という大切なものと一生関わっていくために。
そういう意味では、同じ気持ちなのかもしれません。

たくさんの思いがあります。
きっと、この気持ちは僕だけでなく
将来を考えながらお芝居している人はみんな同じ気持ちなのでは。
そんなふうに思います。

僕は芝居に恋をし、芝居を愛しているんだなぁ
改めてそう思いました。

「生きる意味がわからない」
そう思っていた6年前。
パニック障害と不安障害を抱えていた6年前。
小劇場に魅せられてその気持ちがガラッと変わったこと今でも
鮮明に覚えています。
僕に生きる意味をくれた小劇場に恩返しがしたい。
小劇場の存在を知って、救われる人がもっといるかもしれない。
だからこそ色んな人に小劇場を知ってもらいたい。
3年後、復帰してからはそういう思いをもっと前面に出して活動していこうと思っています。

今回、劇団虹の素さんに関わらせていただいて、
本当に良かったと、心から思っています。

それは、このようなどこか自分とリンクするような作品に
出会わせてもらえたこと。
コロナ禍故に、本来出演する予定だったのにできなかった
虹の素さんに関わらせてもらえたこと。
普段だったら、またいつかあいましょーねー。
と軽い気持ちで言えていたのに
どこか切なく、儚い気持ちになっていた事。
また会いたい。そう思えている事。
そして、「同じ座組」という括りでたくさんの素敵なお芝居を見ることができた事。
普段だったら関わることがないような沢山の若手のフレッシュなエネルギーをもらえたこと。
彼ら彼女らから見たら、僕はもうおじさんかもしれません。
今は現場から離れるけど、もっとおじさんになって戻ってくるから
そんときはまた仲良くしてくれ!笑

今まで何十本と関わらせていただいた座組の中でも
印象深いものになったなと今改めて思っております。

長くはなってしまいましたが、
今の僕の気持ちを文面に全て残すことはできません。
それほどに大きい決断で大きい経験でした。
なのでここらで終わらせてもらいます。

いつかまた会いましょう。

改めて、関わってくれた全てのひとへ。
ファンタスティック学園の新旧メンバーのみんなへ。
どうもありがとうございました!

藤沼翔舞

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今回の動画に出演してくれた人のTwitter