息 – Flat’n’Sharp
Flat’n’Sharp
フラッタンドシャープ
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『息』
息を吸う音だけ
まだ言葉にならないまま
行き先のない雲を見た
地面の冷たさが先に届く
まぶたは乾いて 閉じ方を忘れ
匂いだけが輪郭を描く
草いきれ 薄い苦み
春の入口に 名前は要らない
靴の音のしない世界で
わたしは わたしに近づく
知らないものほど 光る
触れた瞬間 遠くなる
知るたび 胸が狭くなるのに
それでも 手を伸ばす
地を這って 地を這って
やっと見える色がある
遠い海の深さより
あなたの影を探してる
地を這って 地を這って
風の味を確かめる
わたしはまだ
あなたを 見つけたいだけ
苔のやわらかさに転がり
濡れた日差しが背を撫でた
鳥の声は 意味を持って
空の高さを教えてくる
花は咲くのに 知らないふり
笑うことだけ 上手くなった
季節は進む わたしを置いて
置いていくのが 優しさみたいに
あの頃のままじゃ 息ができない
だから変わる 罰じゃなく
軽くなるために
深くなるために
地を這って 地を這って
やっと触れる熱がある
どんな景色を抱いても
あなたの不在が透けてる
地を這って 地を這って
春の匂いを覚える
わたしはまだ
あなたを 見つけたいだけ
大きな海を越えたなら
雲の白さを盗めたなら
あなたの夢の その続きを
たった一度でいい 呼ばせて
地を這って 地を這って
ここから見える空がある
知ることが怖い夜も
あなたの名でほどける
地を這って 地を這って
光の方向へ滑る
わたしはもう
あなたに 似ていくみたいだ
息を吐く音だけ
言葉の前で ほどけていく
Flat’n’Sharp
– 永遠 –
inst音源
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