園端石 – 吐く息の奥で ft.カゼヒキ
#ボカロ #オリジナル曲
園端石です。9作目です。
music/illust/movie : 園端石(https://x.com/sonobata)
vocal : カゼヒキ
‣歌詞
透明よりも重くて、
翅を閉じた瞬間の春が見たくて、
息を止めた。
心臓みたく震えた傷の隙間に熱が溶ける。
脈が落ちる。
空想している
:空には巨きな魚がいること
:私の頭は醜い言葉で膨れていること
:病み上がりみたいな空には私の影が映っていること
ずっと、指を折って数えている。
逃げられなくなることばかりだ
到底飲み込めないことばかりだ
信じられなくなることばかりだ
ずっと分からないことばかりだ
誰かを呪っていることばかりだ
何かを祈っていることばかりだ
歩き方も、頷き方も、知らないままでひとりになった。
掠れた声も、痞えた喉も、綴じて隠せたら。
馴染んだ影も、喩えた日々も、重なるままで掬えなかった。
浅い呼吸と濡れた目蓋の奥で抱えている朝を、
もう
書き終えてしまうから、
焼きついてしまうから、
服せないものだけ握り込んでいた。
積もる季節に、
塞いだ部屋に、
喩えた呼吸に、
雪を添わせて。
開いた窓に、
眩しい色に、
褪せた視界を翳し続けた。
まだ痛くて、
まだ暗くて、ずっと
まだ怖くて、
また遠くて、だから、
言葉を着込む。呻くくらいに、
/ 忘れないで、総て憎んで、手を解いて、欠けるくらいに
言葉を着込む。縋るみたいに、
/ 目を瞑って、ただ呑み込んで、戻らないものを書き続けていた
言葉を着込む。歌になるまで、
/ 嵩むみたいで、抉るみたいで、巡るみたいで、まだ苦しくて
言葉を着込む
/ 春を待って