真夏の夜道を自転車転がし
君の家まで汗を流した

ベルを鳴らすと君が出てきて
自転車漕がずに並んで歩いた

コンビニに入ってすぐ
エアコンの冷気が冷たい
深夜帯の店員さん
いつでも不機嫌そうな顔

「アイスキャンディーおごってあげる」
冷凍庫のドアを開く君
「そんなことより早くこの前
貸した百円返してください」

真夏の夜道をふたりで歩いた
動く車輪と止まったペダル

子供のいない静かな公園
子供のようにブランコ漕いだ

「あの窓の灯り見て
あの部屋に住んでる人はさ
幸せかな? ひとりぼっち
泣いてたりなんかしないよね?」

「そんなことよりアイスキャンディー
早く食べなよ溶けちゃうからさ」
風に吹かれて溶けたアイスの
ソーダ味の雫が宙を舞う

歌:重音テト
曲・詞・絵:とるて

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